消費者金融を銀行カードローンが侵食

私は金融業界で働いていることもあって、消費者金融や銀行などに関する業界誌や国の省庁等が発行している白書などを読むことが多いです。

その中で、最近びっくりしたのが、消費者金融の勢いが完全の衰えてきており、それに対して銀行のカードローンが急伸しているということです。

消費者金融も大手の銀行のグループ会社、関連会社、子会社などで何らかの関連性があることがほとんどなので、結局は全体として銀行の一般消費者を対象にした金利の高い商品で利益を上げているという点では同じなのですが。

最新の調査によると消費者金融業界の貸付残高が約4兆3000億円で、銀行カードローンの貸付残高が4兆6000億円で、完全に逆転しています。

この最大の要因となっているのが総量規制です。

総量規制に引っかかって消費者金融の会社はお金を貸し出したくても貸すことができないという状態になっているのです。

消費者金融は貸金業法の規制を受けるので、総量規制の対象になっています。

他方で、銀行は銀行法の規制を受けているため、総量規制の対象にはならないのです。

つまり、消費者金融が総量規制に引っかかって貸すことができない人に対しても銀行はカードローンという形をとってさらに貸し付けることができるのです。

これは消費者金融という悪いイメージを銀行の子会社に押し付けて、その裏で、本体の銀行がカードローンという比較的綺麗なイメージの名前を使って貸し付けているということですので、総量規制の脱法的な行為とも言えます。

結局、どんなに帰省したって、キャッシングを利用したいという需要は古今東西ずーっと存在しているものなので、うまく法の網をくぐり抜けて、新しい形のビジネスに生まれ変わっているだけなのですよね。

借りる側の人間の問題点を解決することしか根本的な解決は無いのはわかっていますが、こういう明から様な脱法行為を見せ付けられると大きな利権構造が浮き彫りになって、本気で消費者を助けるつもりがなく、自分の利益しか考えていないということがよくわかりますよね。

こういうのは本当に許せないと思います。

倫理的・道徳的にもきちんとしないと業界の健全な発展はないと思っています。

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